毎度、有難うございます。
今回はパンク修理剤について私見です。
カー用品店で売られていたり、最近4輪ではスペアータイヤが無く、代わりに搭載されていることも多いようです。
先日、弊社のお客様T様がツーリング先でパンクして困っていると欧州車にお乗りの紳士が、自動車に搭載されているパンク修理剤で救助して下さったということでした。
T様はあくまでも「応急のパンク修理」との認識で、ツーリング先からそのままカモンへ来て下さいました。
点検してみると、見事に穴は塞がっておりエアー漏れは見受けられませんでした。
私の25年以上のサービス経験の中で、初めてパンク修理剤で穴が塞がっているのを見ました!
個人的には製造メーカーの方には失礼ですが、当該商品は全く信用していませんでしたが、今回のように遠方から自走で帰ってくることができるのであれば、「無いよりマシ」かなと初めて感じました。
T様より、これを機に前後タイヤ交換をご依頼いただきました。
タイヤを外すと中は画像のように白いムース状の液体でベチャベチャです。
修理剤メーカーのすすめる「適量」と言うものがあると思うのですが、今回はタイヤサイズは不明ですが自動車用を入れたせいなのか、過去見た事もないほど、大量の修理剤が注入されていました。
今回の事例を見ると、過去修理剤を入れても直らなかったのは、以下が原因と感じます。
・そもそも修理剤で塞がるサイズの穴ではないパンク
・修理剤の注入容量が少なすぎる
・今回使用したのが市販品でなく、欧州車に純正採用しているだけのことはある(!?)
今回は「遠方から自走で無事に帰宅できた」と言う事で、結果オーライなのですが自宅や勤務先でパンクに気付いた場合にはゼッタイにパンク修理剤は入れて欲しくありません。
画像を見ても判る通り、パンク修理やタイヤ交換をするにあたり、注入された修理剤をきれい落としてから作業にとりかかる訳ですから、当然、時間はもちろん、お客様にご負担いただく工賃も余計にかかり、非常に大変なのです(>_<)
もし、仮に穴が塞がりエアーもれが止まったとしてもタイヤ内部には修理剤が入ったままになりますので、ホイールバランスが狂い走行フィーリングは悪化しますし、そのまま放置すると修理剤が中で固まり、空気圧が下がってもエアーを補充できないこともあります。
画像はエアーバルブです。上が新品、下は今回取り外したものなのですが、タイヤ内部では固まっていない修理剤も、バルブ内部ではすでに固体化しています。放置すればエアーを入れる事が出来なくなります。
上記の理由から清水はパンク修理剤反対派です。
日頃のタイヤ残量・空気圧点検は欠かさず、それでも運悪くパンクした場合にはカモン!へお電話ください