毎度ありがとうございます!
いつも、シミズは「本日の納車」ばかりですがヒグチを見習って本日は整備ネタを書きます(笑
今回紹介するのは2015年モデルのVFR800F
弊社で新車販売した車両を下取りさせていただき、今回嫁ぎ先が決まりました。
前オーナーは複数台所有でどの車両も管理・整備が行き届いており、
いつも感心するばかりのコンディションを保っています。
この車両は新車購入から丁度3年、初回の車検のタイミングです。
点検、整備を進めていくと・・・
あれ~っ!もうフロントフォークのダストシールがひび割れしています (>_<)
上の写真は左側が交換後の新品、右側がひび割れしたダストシールです。
ひび割れと言っても、ごく初期の状態ですので急いで交換しなければならないレベルではありません。
今回は中古車として販売し、納車前の整備と言う事で大事をとって交換した次第です。
たった3年でだめになってしまった原因は定かではありませんが、昭和末期~平成初期物では3年程度ではひび割れは起こりませんでした。
地球温暖化によるオゾンクラックなのか、部品原材料のコストダウンのしわ寄せなのか・・・・
難しいことは分かりません(と言う事にしておきます)
ダストシールという部品名のとおり、この奥に取り付けられているオイルシール部分へのごみの侵入やインナーチューブに付着した汚れを落とすという役目は充分果たしてくれるでしょう。
しかし、このまま放置して一番やっかいなのはダストシール内に水が溜まる事です。
雨ざらしにしていれば、じわじわと中に水が浸入していきます。
水がダストシールとオイルシールの間に溜まって、外へ出て行ってくれません。
いずれは金属部品が錆びてオーバーホールが必要となります。
ダストシールは消耗品で部品も安価ですし、車検時等に併せて交換すれば作業工賃も安く済ませられます。
正立フォークなら車体からフォークを外せば簡単に交換できますが、倒立フォークの場合はフォークの分解をしなければ交換できません。
「俺のバイク倒立でダストシールにひびが出てる~」とお嘆きの方、安心して下さい♪
倒立フォークはダストシールも天地逆さまに付いていますので、水が溜まるようなことは有りません!
でもあまり酷くなってきたらフォークオーバーホールを兼ねて交換しましょう。
たまに整備ネタを書くと長文なり、話がまとまりませんが最後に
「良かれと思ってフォークに潤滑剤をかけるのはダメですよ~」
ドキッとした方はきれいにフキフキしといてください!!