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インジェクション車の不調 2

清水

毎度、有難うございます。今回もサービス担当:清水です。

今日はどんより曇り空ですが、暑くもなく寒くもない過ごしやすい一日でした。

さて、エンジン不調の困ったちゃん。

明らかに不調にも関わらず、MSCでは異常箇所はなし!

診断機と言う呼び名から、車両とPCに接続すると「はい、この部品が壊れているから交換してくださ~い」と教えてくれるイメージをお持ちの方もあるかもしれませんが、そんな答えを教えてくれることは有りません。

あくまでも「車両や付属センサー類の状態を数値として見える化してくれる機器」なのです。

四輪業界ではスキャンツールと呼ばれていますが、そちらの方が意味合い的にはしっくりきます。

四輪で使用されているものでは、MSCとでは比較にならないほど、出来る事や判る情報量が沢山あります。

四輪ディーラーの方から見れば、「おもちゃ」レベルのMSCですが、現状ではMSCが無ければ車両状態の良否判定ができないところもあるのです。

これはブログとは関係のないキャブレターです
 

何かの測定数値が基準値から外れていれば、それを元に故障診断を進めていくところですが、前述の通り異常はありません。

燃調が薄いのは明らかですが、それに関連する項目のMSCからの測定数値は全て基準値内です。

症状から怪しいところと言えば、インジェクターかフューエルポンプ辺りなのですが・・・。

キャブ車であれば、ジェット類に緑青が発生し、燃料の通路が全体的に狭いのと同じ症状です。

インジェクションの場合には燃圧が基準値より低い場合にも同様の症状が出ます。

可能性としてプレッシャーレギュレーターの不良やフューエルフィルターの詰まりも考慮する必要があります。

しかし、MSCでは燃圧は測れませんので専用ゲージで測定します。

燃圧の測定結果は「OK!」フューエルポンプには問題ありません。となるとインジェクターが一番怪しいのですが・・・・。

つづく

 
 

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